羽生善治三冠、久保利明九段の弟子を取らない理由がかっこよすぎる

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羽生善治さんと言えば、将棋を知らない人でも知ってる最も有名な達人(今はひふみんの方が知名度高いか?)だと思います。

そんな羽生善治さんと藤井四段の連勝記録32戦目に戦う久保利明九段は今まで弟子を一人も取ったことがないそうです。一体なぜ弟子を取らないんでしょうか?自分の手筋と似てしまうからでしょうか。

その理由は各々の人柄を表していました。


将棋指しのプロを志す者は師匠を見つけプロになることが通常の道筋です。

ではまずなぜ師弟関係を作る必要があるのでしょうか。

なぜ師弟関係が必要?

棋士を目指して奨励会に入る、または女流棋士を目指して研修会に入るには、将棋連盟の規定で「棋士の推薦」が必要です。推薦をする棋士=師匠です。

つまり、プロ棋士を目指す者が所属する研修機関である奨励会に入るために、プロ棋士である師匠から推薦を貰うためにも師弟関係が必要なんですね。

奨励会や研修会に入った後、棋士または女流棋士になるまでは、師匠が
「退会して、棋士(女流棋士)になるのは諦めなさい」
と言ったら、それに従わねばならないそうです。

逆に、奨励会員や研修会員が何かの問題を起こし、連盟が退会させようとする場合には、まず師匠に話をするそうです。師匠が「自分が責任を持って本人を反省させるから、今回は許してくれ」と言えば、その意向は尊重されるそうです。これは、師匠の連盟の中での地位にも影響されると思いますが。

師匠の発言は弟子にとってかなり影響が大きいようですね。
将棋の師弟関係について質問です。最近将棋に興味を持ち初め... - Yahoo!知恵袋



羽生善治三冠の弟子を取らない理由

「この子をとってこの子はとらない、と差をつけたくないから。例えば10歳や11歳で弟子入りを志願してきた子が複数いたとして、誰かを選ぶことで、選ばれなかった誰かに自分には才能がないと思ってほしくない」

4月29日「ニコニコ超会議2017」にて

つまり、弟子を取って面倒を見れる数にはもちろん限りがあってその中で、秀でた才能を弟子として取るというのが師匠がやっていることだと思うのですが、選んだ子以外のこと考えると、ショックを受けるのではないか、才能がないから辞めようとか思ってしまうのではないか。という考えのもと優越をつけたくないという羽生善治三冠の優しさが弟子を取らない理由なんですね。

ちなみに弟子につきっきりで教えるのかと思いきやそういうわけではないようです。

将棋界には(囲碁界もそうですが)「師匠は弟子に将棋を教えなくてはいけない」という考え方はありません。そもそも、奨励会6級に合格するには、小学生名人(アマ高段者相当)の棋力が必要であり、そのくらいのレベルになると、もはや「師匠から教わる」という段階ではなく、「本人が、自分で最適の勉強方法を見つけ出して、それを実践する」レベルなのです。

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久保利明九段の弟子を取らない理由

、久保利明九段は、小学校に入るくらいの年齢で、淡路仁茂九段の将棋教室を訪れて、基礎の基礎から教わり、淡路九段門下で奨励会に入り、プロになってA級棋士に達しました。久保九段は、淡路九段と何千局指したか分からないそうで、淡路九段が久保九段の対局に一喜一憂する濃密な師弟関係をずっと保っています。

久保九段は
「自分が弟子を持つ時は、淡路先生が自分にしてくれたのと同じくらいのことを弟子にしてやりたい。今はそれが出来る自信がないので弟子は持たない」
と言っています。

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久保九段と淡路九段は師弟関係が強く、そのためまだ見ぬ弟子への想いが強くなっているんですね。
こちらのエピソードも胸が熱くなりますね。

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