【朝日杯】羽生VS藤井 今からでも10倍楽しめる見方

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2/17は朝日杯将棋オープン戦の準決勝で羽生善治と藤井聡太が対戦します。
今まで2人は2度の対戦で勝敗は1勝1敗です。先に勝利したのはなんと14歳の藤井聡太です。

なぜこんなに注目されている?

これまで2人は2回、非公式戦で戦っています。昨年(2017年)2月(放送は4月)、AbemaTVが企画した『藤井聡太 炎の七番勝負』の最終局で初めて対局しました。当時14歳だった藤井先生が勝ち、『望外の結果です』との感想をご記憶の方も多いのではないでしょうか。2回目の対局は昨年3月、別の『獅子王戦』という非公式戦で羽生先生が雪辱を果たしました。非公式戦で1勝1敗の2人が、遂に公式戦で初対決するのです。おまけに羽生先生は国民栄誉賞の受賞が決まっており、藤井先生は将棋界初の“中学生五段”になった最年少プロ棋士。この対局が注目されないはずがありません。

藤井聡太

生年月日 2002年7月19日(15歳)
出身 愛知県
門下 杉本昌隆七段
2012年 奨励会入会
2016年 14歳でプロデビュー
2017年 29連勝達成
朝日杯将棋オープン戦の過去最年少でのタイトル獲得は、加藤一二三九段(78)の15歳10カ月。 もし藤井聡太が優勝した場合15歳7カ月で記録を塗り替えることになります。同時に最年少で六段昇格になります。 これまでの対局は1回戦澤田六段にわずか54手で圧勝。 2回戦佐藤名人との対戦。タイトル保持者との公式戦は初だったが得意の角換わり戦法にてじわじわ名人を追い詰め勝利した。

羽生善治

生年月日 1970年9月27日(47歳)
出身 埼玉県
門下 二上達也九段
1982年 奨励会入会
1985年 15歳でプロデビュー
1996年 七冠独占
2017年 永世七冠
去年12月竜王戦を竜王タイトルを奪取し、タイトル戦の永世称号をすべて保持する前人未到の「永世七冠」を達成しました。 現状通算タイトル獲得数では羽生が99期でトップ、この戦いを制すれば100期達成となります。 また2/13将棋界では初の国民栄誉賞を受賞しました。今回が受賞してから初の公式戦となります。 これまでの対局は1回戦高見五段、八代六段共にに羽生があまり指さない四間飛車の戦法で勝利。

見どころ

羽生善治は1回戦、2回戦に続いて振り飛車があるのか、藤井聡太の得意な戦法角換わりがあるのか。
羽生の終盤の強さと藤井の詰めの強さがどちらが勝つでしょうか。
また羽生善治は朝日杯で10回中5回優勝という圧倒的な強さを見せつけています。

朝日杯歴代優勝者

第1回 2008年 行方尚史
第2回 2009年 阿久津主税
第3回 2010年 羽生善治
第4回 2011年 木村一基
第5回 2012年 羽生善治
第6回 2013年 渡辺明
第7回 2014年 羽生善治
第8回 2015年 羽生善治
第9回 2016年 羽生善治
第10回 2017年 八代弥

それぞれの対戦成績で比べてみた

勝率は藤井聡太の方が高いですがなにせ対局数が段違いなので羽生さんの勝率は前人未到と言っても過言ではありません。

棋士名 対局数 勝数 負数 勝率
羽生善治 1960 1394 564 0.7119
藤井聡太 75 64 11 0.8533

それぞれの名言で比べてみた

藤井聡太の名言

「詰将棋の美しさは芸術的なものですが、将棋には勝敗があって一手に優劣が付きます。詰将棋のようなカッコイイ手が最善だったらいいですけど、実は悪手だったということもあるので、まずは最善手を……。派手な手と『地味だけど最善手』の兼ね合いはとても難しいと思います」

連勝に対して)当然、自分の実力以上の結果が出ているというのが実感です

(羽生三冠について)僕が将棋を始めた頃から……いや、生まれるずっと前からトップだったわけですから。奨励会時代はただ遠い存在として憧れていただけですけど、公式戦では自分の頑張り次第で当たるところまで行けるので、羽生先生と当たるところまで登りつめないと、と思いますし、憧れからは抜け出さないといけないと思います

自分にとって望外の結果なので素直に嬉しい 。

自分の実力からすれば僥倖としか言い様がない。

羽生善治

何かに挑戦したら
確実に報われるのであれば、
誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、
同じ情熱、気力、モチベーションをもって
継続しているのは非常に大変なことであり、
私は、それこそが
才能だと思っている。

楽観はしない。
ましてや悲観もしない。
ひたすら平常心で。

同じ方法で悪くなる。
だから捨てなきゃいけない。
せっかく長年築きあげてきたものでも
変えていかなくてはならない。

もちろん勝負に勝つというのも
大事なんですけど、
そのためにいつも決まり形でやっていたら、
そのことで将棋をやっている意味が
あるのかということに、
どうしてもぶつかってしまうんです。

誰もがやっている
決まりきった道筋で振りきってしまうと、
結局、人の来た道をただ辿ってるだけ
ということになります。

勝負に一番影響するのは
「怒」の感情だ。

長い時間考えた手がうまくいくケースは
非常に少ない。

勝敗を決定するのは
“ただの一手”で
あったりする。

絶妙の一手。
あるいは絶妙に見えて
最悪の一手。

人間には二通りあると思っている。不利な状況を喜べる人間と、喜べない人間だ。

放送は?

CS放送「テレ朝チャンネル2」、ネットテレビ「AbemaTV」、動画配信サイト「ニコニコ生放送」の3媒体です。
また、弊社の「朝日新聞デジタル」でも、テレ朝チャンネル2の映像と棋譜の中継(Webアプリ)を配信します。

中継

  • 先手は藤井
  • 雁木囲いにて角換わりは阻止される

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  • 羽生は囲いを強くして、藤井が早速攻めの姿勢を見せた。

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  • 藤井の角の鋭い差し筋

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119手で藤井勝利しました。